献血は、輸血を必要とする患者の命を救う重要な医療行為です。日本では、毎年多くの方が献血にご協力いただいており、医療現場で欠かせない血液製剤の安定供給に貢献しています。献血には大きく分けて全血献血と成分献血の2種類があり、それぞれ異なる特徴や適した方がいます。
全血献血は、血液中の全成分をそのまま採血する方法です。400mL献血と200mL献血があり、医療現場では400mL献血が95%以上の需要を占めています。一人の患者に使われる輸血用血液製剤が、より少ない人数の献血によってまかなわれているほど、輸血後の副作用発生の可能性が低くなるため、400mL献血の推進が図られています。所要時間は約30〜40分で、手軽に参加できる献血方法です。
成分献血は、成分採血装置を使用して血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す方法です。このため身体への負担が軽く、多くの血漿や血小板を献血していただける特長があります。血小板成分献血はがん治療や造血幹細胞移植患者の治療に、血漿成分献血は免疫グロブリン製剤など医薬品の原料として使用されています。近年、医薬品原料としての血漿需要が1.3倍に増加しており、血漿成分献血の重要性が高まっています。
献血の間隔期間も種類によって異なります。全血献血400mLは8週間、200mLは男性で12週間・女性で16週間の間隔が必要です。一方、成分献血は血小板が1週間、血漿が6週間の間隔で可能です。これにより、成分献血はより頻繁にご協力いただける方法となっています。日本赤十字社は、献血をお申し込みいただいた方のご意思を優先し、献血によって体調を崩すことのないよう、健康状態について慎重に確認した上で献血を実施しています。