概要

債券の種類

債券は、国、地方公共団体、企業などが資金を調達するために発行する証券です。発行体による分類では、国が発行する国債、地方公共団体が発行する地方債、企業が発行する社債、金融機関が発行する金融債などがあります。また、利息の支払方式では利付債と割引債、発行地域では国内債と外国債などに分類されます。一般に安全性は国債が最も高く、利回りはリスクに応じて変動します。2026年現在、日本の債券市場では金利上昇環境下で、地方債の利回りが2%を超えるなど、投資家にとって魅力的な運用商品となっています。

債券 国債 社債 地方債 金融債 投資 固定利子証券 金利 財務投資
コード スラッグ 名称 概要 カテゴリ riskLevel typicalYield
GOV government-bonds 国債 国が発行する債券で、最も信用性が高く、債券市場の基準となる商品です。 公共債 lowest 0.5-2.5%
MUN municipal-bonds 地方債 都道府県、市町村などの地方公共団体が発行する債券です。 公共債 low 1.5-3.0%
COR corporate-bonds 社債 民間事業会社が資金調達を目的として発行する債券です。 民間債 medium 1.0-5.0%
FIN financial-bonds 金融債 特別の法令に基づいて特定の金融機関が発行する債券です。 民間債 low-medium 0.8-2.5%
AGY agency-bonds 特別債 政府関係機関が発行し、政府が元本・利払いを保証する債券です。 公共債 very-low 0.6-2.0%
FOR foreign-bonds 外債 外国の発行体が発行する債券、または外国通貨建ての債券です。 国際債 medium-high 1.0-8.0%
INT international-agency-bonds 国際機関債 世界銀行やアジア開発銀行などの国際機関が発行する債券です。 国際債 very-low 0.8-2.5%
ZER zero-coupon-bonds 割引債 途中で利子が支払われず、満期時に償還額が額面金額となる債券です。 利息分類 varies implied

債券とは、国、地方公共団体、企業などの発行体が投資家から資金を借り入れるために発行する証券のことを指します。株式が企業の所有権を表すのに対し、債券はあくまで「貸付証券」としての性質を持ち、元本の返済と利息の受取権を有する金融商品です。債券投資は、定期的な利息収入と、償還時における元本の返済を期待できる比較的安定した投資手法として知られています。

債券の最も基本的な分類は発行体による区分です。まず、国が発行する「国債」は最も信用性が高く、日本においては財政法に基づき発行されます。国債には個人投資家向けの個人向け国債、2年や5年の中期国債、10年の長期国債、20年、30年、40年の超長期国債などがあります。次に、都道府県や市町村などの地方公共団体が発行する「地方債」は、公共施設の建設や整備資金を調達する目的で発行され、総務大臣などの許可を必要とします。2026年現在、一部の地方債では10年物で利率が2%を超えるなど、国債よりも高い利回りが魅力となっています。

一方、民間企業が発行する「社債」は、事業資金の調達を目的としています。社債には普通社債のほか、株式への転換が可能な転換社債型新株予約権付社債(CB)などがあります。企業の信用力(格付)によって利回りが異なり、格付が高いほど利回りは低くなります。また、特別の法令に基づいて金融機関が発行する「金融債」や、政府関係機関が発行する「特別債」も重要な区分です。特別債は政府が元本と利子の支払いを保証しているため、国債に準ずる安全性を持っています。

債券の収益性は「リスクとリターンのトレードオフ」の関係にあります。最も安全性が高い国債は利回りも低めで、地方債、金融債、社債と進むにつれてリスクが高まる分だけ利回りも高くなる傾向があります。また、外貨建ての外国債には為替変動リスクが伴いますが、その分高利回りが期待できる場合もあります。債券投資を検討する際は、投資目的、許容できるリスク、投資期間、金動向などを総合的に判断し、自分に適した債券の種類を選択することが重要です。ポートフォリオに複数の種類の債券を組み入れることで、リスク分散を図ることも可能です。