橋は、川や谷、海峡などの障害物を越えて人や車両を安全に運ぶために建設される重要なインフラです。橋の構造形式は、力学的な働き方によって分類され、それぞれ異なる特徴や適用場所を持っています。
最も基本的な形式は桁橋で、橋台と橋脚の上に梁を架け渡す単純な構造です。構造が単純で施工が容易、コストも低いため、日本の橋梁の約8割がこの形式を採用しています。一方で、長大なスパンが必要な場合は吊橋や斜張橋が選ばれます。吊橋は主ケーブルとハンガーケーブルで橋桁を吊り下げる構造で、明石海峡大橋のように2000mを超えるスパンも実現可能です。
アーチ橋は圧縮力を利用した力学的に安定した構造で、美しい景観を創出できるため観光地にも多く見られます。トラス橋は三角形の組み合わせで軽量かつ高い強度を発揮し、鉄道橋などに適しています。ラーメン橋は桁と橋脚を一体化させた構造で、高い耐震性と橋下の広い空間が確保できるため、都市部の高速道路などに採用されています。
橋の形式を選定する際は、スパン長や地盤条件、景観性、建設コスト、耐震性などを総合的に考慮します。近年では、デザイン性も重視されるようになり、斜張橋は都市のシンボルとして多く建設されています。