概要

カーボンフットプリント

カーボンフットプリント(CFP: Carbon Footprint of Product)は、製品やサービスが原材料の調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を通じて排出される温室効果ガス(GHG)の量を、CO2に換算して示す指標です。国際規格ISO 14067に基づき算定され、製品の環境影響を定量化し、削減機会を特定するために活用されています。企業のScope 1・2・3排出量と連携し、サプライチェーン全体での脱炭素化推進に寄与しています。

カーボンフットプリント CFP 温室効果ガス CO2排出量 サステナビリティ 脱炭素 ISO 14067 Scope 1 Scope 2 Scope 3
コード スラッグ 名称 概要 カテゴリ
1 scope-1 Scope 1: 直接排出 企業が所有または支配する源泉からの直接GHG排出です。 排出スコープ
2 scope-2 Scope 2: エネルギーに関連する間接排出 購入した電力・熱・蒸気の消費に伴う間接GHG排出です。 排出スコープ
3 scope-3 Scope 3: その他の間接排出 企業のバリューチェーン全体におけるその他の間接排出です。 排出スコープ
CFP carbon-footprint-of-product 製品カーボンフットプリント(CFP) 製品1単位あたりのライフサイクル全体でのGHG排出量です。 カーボンフットプリント
ORG organizational-carbon-footprint 組織カーボンフットプリント 企業・組織全体の活動による年間GHG排出量です。 カーボンフットプリント

カーボンフットプリント(Carbon Footprint)は、製品やサービス、組織の活動において排出される温室効果ガスの量をCO2に換算して表した指標です。原材料の調達から製造、流通、使用、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を対象とし、環境影響を定量的に把握するための重要なツールとして広く活用されています。

国際規格ISO 14067に基づき、製品カーボンフットプリント(CFP)の算定方法が標準化されており、企業間での比較や情報開示が可能となっています。また、企業の温室効果ガス排出量はGHGプロトコルに基づき、Scope 1(直接排出)、Scope 2(エネルギーに関連する間接排出)、Scope 3(その他の間接排出)の3つに分類されています。特にScope 3はサプライチェーン全体の排出を含むため、多くの企業にとって最も大きな課題となっています。

カーボンフットプリントの算定と削減は、単なる環境対策にとどまりません。消費者の環境意識の高まりに応えるための製品差別化、サプライチェーンの効率化によるコスト削減、投資家からのESG評価向上など、多面的なビジネス価値を創出します。経済産業省のカーボンフットプリント制度やSBT(Science Based Targets)への対応も、企業の持続的成長に不可欠な要素となっています。

今後、カーボンフットプリントの算定は義務化の流れが加速し、サプライチェーンデータの連携基盤整備も進むことが予想されます。企業は正確なデータ収集と管理システムの構築に取り組み、脱炭素化を通じた競争力強化を図る必要があります。