ダムは主に「コンクリートダム」と「フィルダム」の2大分類に分けられ、さらに水圧の支え方や材料の違いによって細分化されます。建設場所の地形や地盤条件に応じて最適な型式が選定され、それぞれの特徴を活かした設計が行われます。
重力式コンクリートダムは日本で最も一般的な型式で、ダム自体の重みで水圧を支える構造です。横から見ると三角形の形状をしており、基礎地盤に適度な強度があれば建設が可能です。設計が比較的簡単で地震に対する安全性も高い一方、大量のコンクリートを使用し工期が長くなるのが特徴です。宮ヶ瀬ダムや佐久間ダムなどがこの型式に該当します。
アーチ式コンクリートダムは水圧を両岸の岩盤に分散させて支える構造で、コンクリート量が重力式の約3分の1で済む経済的な型式です。しかし、強固な岩盤が必要なため建設可能な地点が限定されます。ロックフィルダムは岩石を積み上げて造るダムで、比較的軟弱な地盤でも建設できる利点があります。
近年では、複数の形式を組み合わせたコンバインダムや、コンクリート量を節約した中空重力式ダムなど、多様な型式が開発されています。これらの技術の発展により、より広範囲の地形条件に対応したダム建設が可能になっています。