歯科疾患は、歯・歯肉・顎関節・口腔粘膜などに生じる疾患の総称です。世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-10)では、歯科疾患はK00からK14のコードで分類されており、主に口腔・唾液腺・顎の疾患として体系化されています。
虫歯(う蝕)は世界で最も多い感染症の一つで、細菌による歯の硬組織の溶解が特徴です。一方、歯周病は歯を支える組織の炎症性疾患で、日本の成人の約8割が何らかの形態を有するとされています。これらの疾患は適切なブラッシングと定期的な歯科検診により予防可能です。
その他に知覚過敏、顎関節症、口腔がんなども重要な歯科疾患です。知覚過敏は冷熱刺激に対する鋭い痛みを伴い、顎関節症は開口時の痛みや雑音が特徴です。口腔がんは早期発見が予後を大きく左右するため、定期的な口腔検診が不可欠です。
歯科疾患は全身健康とも密接に関連しており、歯周病と糖尿病や心血管疾患の関連が報告されています。日々の口腔ケアと専門家による定期検診を組み合わせることで、口腔健康を維持し、QOLの向上に繋げることができます。