GRID (Global Research Identifier Database) は、Digital Scienceが2015年に開発した研究機関の識別子データベースです。オープンな研究領域で利用可能な組織識別子が存在しないという課題を解決するために作られ、CC0ライセンスのもとで10万件以上の研究関連機関の情報を公開しました。
GRIDの識別子は「grid.XXXXXX.X」という形式で、各機関には一意のIDが割り当てられていました。メタデータには組織名のバリエーション、所在地情報、外部識別子(Wikidata、ISNI、Crossref Funder Registryなど)へのリンク、親子関係などの階層的情報が含まれていました。また、機関タイプ(教育機関、政府機関、非営利団体、医療機関、企業など)による分類も行われていました。
2021年第四季度にDigital Scienceは公開リリースを終了し、ROR (Research Organization Registry) への移行を発表しました。RORは2019年にコミュニティ主導のイニシアチブとして設立され、GRIDのデータを基盤としてスタートしました。2019年から2022年初頭にかけて両システムは同期され、2022年3月にRORはGRIDから独立した最初のリリースを公開しました。
現在、RORは11万6000件以上の研究機関の識別子とメタデータを管理しています。9種類の組織タイプ(教育機関、資金提供機関、医療機関、企業、アーカイブ、非営利団体、政府機関、施設、その他)を使用し、機関のステータス(アクティブ、非アクティブ、取り消し)も追跡しています。RORはCrossref、DataCite、ORCIDなどの主要な研究インフラストラクチャで推奨識別子として採用され、研究機関のアフィリエーションの明確化と、研究者および研究成果との紐付けに広く利用されています。