ISBN(International Standard Book Number)は、書籍や類似の出版物を世界中で一意に識別するための国際的な標準番号体系です。ISO 2108として国際標準化されており、出版業界における効率的な流通、販売、在庫管理の基盤となっています。
ISBNの歴史は1970年にさかのぼり、当初は10桁のISBN-10が使用されていました。しかし、書籍出版の増大に伴い識別番号の枯渇が懸念されたため、2007年1月1日から13桁のISBN-13が国際標準となりました。ISBN-13はEAN-13バーコードと完全に互換性があり、小売業界での利用にも最適化されています。
ISBN-13は5つの要素から構成されています。先頭の3桁は978または979からなるプレフィックス、続く1桁から5桁は国・地域記号(日本は「4」)、その後に出版者を識別する出版者記号、特定の書名・版・フォーマットを示す書名記号、そして最後に入力エラーを検出するためのチェックデジットが配置されます。それぞれの要素はハイフンまたはスペースで区切られて表示されます。
ISBNの取得は出版物の発行者が行います。日本では日本図書コード管理センターが国内唯一のISBN発行機関として機能しており、出版者登録を行うことでISBNの発行を受けることができます。取得したISBNは書籍の裏表紙や奥付に記載され、書籍JANコードとしてバーコード化されて流通します。デジタル出版物(電子書籍)についても、フォーマットが異なればそれぞれに個別のISBNが割り当てられる点に注意が必要です。