ISRC(International Standard Recording Code / 国際標準レコーディングコード)は、音源(レコーディング)を識別するための唯一の国際標準コードです。1986年にISO(国際標準化機構)によって国際規格として制定され、1988年からIFPI(国際レコード業界連盟)が管理を行っています。現在はISO 3901:2019として標準化されており、世界中の音楽産業で広く利用されています。
ISRCは12文字の英数字コードで構成され、国名コード・登録者コード・参照年・シリアル番号の4つの要素からなります。同じ楽曲であっても、ライブ版・スタジオ版・リミックス版・カラオケ版など、レコーディング内容が異なればそれぞれ異なるISRCが付与されます。これにより、音源の正確な識別と追跡が可能となり、デジタル配信サービスでの管理、ロイヤリティの徴収と分配、チャート集計など、音楽産業の様々な場面で活用されています。
日本では一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)がISRC管理機関として指定されており、国内の原盤権所有者に対してISRCの発行を行っています。取得プランはJプラン(小規模ユーザー向け・1曲ごと)、Uプラン(大規模ユーザー向け・年間契約)、Mプラン(ISRCマネージャーによる代行付番)の3つが用意されており、ユーザーに応じた柔軟な対応が可能です。ISRCは無料で取得でき、一度付与されたコードは永続的にそのレコーディングを識別し続けます。