IUCNレッドリストは、1994年に国際自然保護連盟(IUCN)が策定した、地球上の生物種の絶滅リスクを客観的に評価するための国際的な基準です。9つのカテゴリに分類され、定量的な評価基準に基づいて種の保全状況が判定されます。
絶滅危惧カテゴリは、絶滅(EX)、野生絶滅(EW)、絶滅危惧IA類(CR)、絶滅危惧IB類(EN)、絶滅危惧II類(VU)、準絶滅危惧(NT)、軽度懸念(LC)、データ不足(DD)、未評価(NE)の9つです。CR、EN、VUの3つを合わせて「絶滅危惧種(Threatened)」と呼びます。
評価基準には、個体数の減少率、地理的分布範囲、個体群の規模、小さく制限された分布域、絶滅確率の定量的分析などが用いられます。2024年時点で約15万7千種が評価され、そのうち4万4千種以上が絶滅危惧種に指定されています。
IUCNレッドリストは、世界各国の保全政策や環境影響評価、国際的な生物多様性条約の策定などに広く活用されており、生物多様性保全の最も重要な指標の一つとなっています。