日本の図書館は、設置者と主な利用者を基準に分類され、国立図書館(国立国会図書館)、公共図書館、大学図書館、学校図書館、専門図書館、その他の図書館の6種類に大別されます。それぞれが異なる法的根拠に基づき設置され、特定の利用者層に向けた専門的なサービスを提供しています。
国立国会図書館は日本唯一の国立図書館であり、納本制度により国内で発行されたすべての出版物を網羅的に収集・保存しています。東京本館と関西館の2つの主要施設を持ち、国会活動の支援と国民のための図書館サービスを提供しています。全国書誌の作成や図書館への協力支援など、日本の図書館界の中心的な役割を果たしています。
公共図書館は地方自治体が設置し、地域住民が誰でも無料で平等に利用できることが特徴です。教養書から娯楽書まで幅広い資料を収集し、読書推進や生涯学習支援、地域コミュニティ活動の拠点として機能しています。大学図書館は学術研究を支援し、専門図書館は特定分野の深い知識を提供するなど、それぞれの図書館が日本の知の基盤を支えています。
近年では、デジタル技術の発展に伴い、多くの図書館で電子書籍やオンライン資料の提供が充実しています。国立国会図書館では電子書籍も納本対象となり、公共図書館でも電子図書館サービスが広がっています。これらの変化は、図書館の役割が資料の保管から情報のアクセス支援へと進化していることを示しています。