概要

MACアドレスベンダー割り当て

MACアドレスベンダー割り当ては、IEEE Registration Authorityが管理するネットワーク機器の識別子の割り当て体系です。MA-L(従来のOUI)、MA-M、MA-Sの3種類のブロックタイプがあり、各ベンダーには一意の識別子が割り当てられます。これにより、世界中のネットワーク機器が重複なく識別でき、イーサネット、Wi-Fi、Bluetoothなどの通信で使用されます。

MACアドレス OUI IEEE ネットワーク ベンダー識別 イーサネット Wi-Fi
コード スラッグ 名称 概要 addressCount eui48Support eui64Support ieeeAssignedBits previousName
MA-L ma-l-mac-address-block-large MA-L(MACアドレスブロック大) 従来のOUIに相当する、約1600万アドレスの大規模ブロックです。 ~16,777,216 (2^24) true true 24 OUI(Organizationally Unique Identifier)
MA-M ma-m-mac-address-block-medium MA-M(MACアドレスブロック中) 約100万アドレスの中規模ブロックです。 ~1,048,576 (2^20) true true 28
MA-S ma-s-mac-address-block-small MA-S(MACアドレスブロック小) 従来のOUI-36に相当する、4096アドレスの小規模ブロックです。 4,096 (2^12) true true 36 OUI-36、IAB(Individual Address Block)
CID cid-company-id CID(企業識別子) MACアドレス生成には使用できない24ビットの識別子です。 N/A(MACアドレス生成不可) false false 24

MACアドレスベンダー割り当ては、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)のRegistration Authorityが管理する、ネットワーク機器を一意に識別するための体系的な割り当て制度です。MACアドレスはMedia Access Control Addressの略で、イーサネットやWi-Fi、Bluetoothなどの通信機器に割り当てられる48ビットまたは64ビットの識別子です。

この割り当て体系では、従来のOUI(Organizationally Unique Identifier)に代わり、現在はMA-L、MA-M、MA-Sの3種類のブロックタイプが定義されています。MA-Lは約1600万アドレスの大規模ブロックで、AppleやCisco、Samsungなどの大手メーカーが使用します。MA-Mは約100万アドレスの中規模ブロック、MA-Sは4096アドレスの小規模ブロックで、それぞれ組織の規模や必要なアドレス数に応じて選択できます。

各ベンダーに割り当てられた識別子は、IEEEの公開データベースで検索可能で、ネットワーク管理やセキュリティ監査、トラブルシューティングに広く活用されています。MACアドレスの先頭24ビット(OUI/MA-Lの場合)からベンダーを特定でき、これはネットワーク上の機器の素早い識別や、不正アクセスの検出などに役立っています。

IEEEはアドレス空間の効率的な利用を促進するため、組織には必要最小限のブロックサイズの申請を推奨しています。また、MA-Sは2014年にIAB(Individual Address Block)に代わって導入され、より柔軟な小規模の割り当てが可能となりました。これらの識別子は、EUI-48やEUI-64などの標準識別子形式にも対応しており、今後のネットワーク技術の発展にも対応できる設計となっています。