MACアドレスベンダー割り当ては、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)のRegistration Authorityが管理する、ネットワーク機器を一意に識別するための体系的な割り当て制度です。MACアドレスはMedia Access Control Addressの略で、イーサネットやWi-Fi、Bluetoothなどの通信機器に割り当てられる48ビットまたは64ビットの識別子です。
この割り当て体系では、従来のOUI(Organizationally Unique Identifier)に代わり、現在はMA-L、MA-M、MA-Sの3種類のブロックタイプが定義されています。MA-Lは約1600万アドレスの大規模ブロックで、AppleやCisco、Samsungなどの大手メーカーが使用します。MA-Mは約100万アドレスの中規模ブロック、MA-Sは4096アドレスの小規模ブロックで、それぞれ組織の規模や必要なアドレス数に応じて選択できます。
各ベンダーに割り当てられた識別子は、IEEEの公開データベースで検索可能で、ネットワーク管理やセキュリティ監査、トラブルシューティングに広く活用されています。MACアドレスの先頭24ビット(OUI/MA-Lの場合)からベンダーを特定でき、これはネットワーク上の機器の素早い識別や、不正アクセスの検出などに役立っています。
IEEEはアドレス空間の効率的な利用を促進するため、組織には必要最小限のブロックサイズの申請を推奨しています。また、MA-Sは2014年にIAB(Individual Address Block)に代わって導入され、より柔軟な小規模の割り当てが可能となりました。これらの識別子は、EUI-48やEUI-64などの標準識別子形式にも対応しており、今後のネットワーク技術の発展にも対応できる設計となっています。