シンクタンクとは、公共政策や国際問題に関する研究と分析を行い、政府や社会に対して政策提言を行う独立した研究機関です。20世紀初頭から発展してきたシンクタンクは、現在では世界中に数千存在し、国際関係、経済政策、安全保障、社会問題など幅広い分野で専門的な知見を提供しています。
世界の主要シンクタンクの中でも特に影響力があるのが、アメリカ合衆国に本部を置くブルッキングス研究所と戦略国際問題研究所(CSIS)、そしてイギリスのチャタムハウスです。ブルッキングス研究所は1916年に設立されたアメリカ最古の私立政策研究機関で、経済研究や外交政策の分野で300名以上の専門家が活動しています。2008年以来、ペンシルベニア大学のグローバル・ゴー・トゥー・シンクタンク指数で毎年「世界トップシンクタンク」に選出されており、マーシャル・プランの設計など重要な政策決定に寄与してきました。
CSISは1962年に設立されたワシントンD.C.を拠点とする超党派のシンクタンクで、国防と安全保障、経済安全保障と技術、地政学と外交政策を専門としています。中国パワー・プロジェクトやアジア海洋透明性イニシアティブなどのプログラムを運営し、政策担当者がより良い世界への道筋を描くための戦略的洞察を提供しています。
チャタムハウスは1920年に設立されたイギリスの王立国際問題研究所で、ロンドンのセント・ジェームズ・スクエアにあります。1927年に制定された「チャタムハウス・ルール」は、発言者の匿名性を保ちながら自由な議論を促進するための国際的な規範として広く知られています。憲章により機関としての見解を表明することは禁止されており、独立した分析と議論の場を提供することで世界的な権威を保っています。
これらのシンクタンクは、各国政府や国際機関、メディア、企業に対して専門的な知見と政策選択肢を提供することで、国際社会の意思決定プロセスに重要な影響を与え続けています。