マークアップ言語とは、テキストにタグや記号を付与することで、文書の構造や意味をコンピューターに認識させるための言語です。印刷用の組版文書を電子化する目的で開発されたSGMLを起源とし、現在ではWebページ作成、データ交換、設定ファイル、ドキュメント作成など、幅広い用途で使用されています。
マークアップ言語はプログラミング言語とは異なり、動的な計算処理や条件分岐を行うのではなく、静的な文書の構造化を目的としています。適切にマークアップされた文書は、検索エンジンが内容を理解しやすくなり、SEO対策にも効果的です。また、スタイルシート言語であるCSSと組み合わせることで、見た目のデザインと文書構造を分離して管理できます。
代表的なマークアップ言語としては、Webページの構造定義に使用されるHTML、拡張性の高いデータ交換形式であるXML、シンプルな記法で人気のMarkdown、人間が読みやすい設定ファイル形式のYAMLなどがあります。これらの言語はそれぞれ異なる特性を持ち、用途に応じて使い分けられています。HTMLはブラウザでの表示に特化しており、XMLはシステム間のデータ連携に適しています。Markdownはブログやドキュメント作成で広く使われ、YAMLはDockerやKubernetesなどの設定ファイルで圧倒的なシェアを占めています。
マークアップ言語の歴史は、1979年にIBMのチャールズ・ゴールドファーブ氏が開発したGMLに遡ります。これが1986年にISO標準としてSGMLとなり、その後1990年代にHTMLやXMLが誕生しました。2000年代以降は、よりシンプルで書きやすい軽量マークアップ言語であるMarkdownやYAMLが登場し、現在では多様なマークアップ言語が共存しています。今後もWeb技術やDevOpsの発展に伴い、マークアップ言語の重要性は一層高まっていくと考えられます。