概要

NFT標準規格

NFT標準規格は、イーサリアムブロックチェーン上で独自性を持つデジタル資産を発行・管理・取引するための技術仕様です。ERC-721を始めとする各標準規格は、デジタルアート、ゲームアイテム、仮想不動産など、様々なユースケースに対応しています。これらの標準により、異なるプラットフォーム間での相互運用性が確保され、NFTマーケットプレイスやウォレットでの共通利用が可能になります。

イーサリアム ブロックチェーン NFT トークン規格 スマートコントラクト ERC-721 ERC-1155
コード スラッグ 名称 概要 authors batchTransfer composability createdYear fungibility status
ERC-721 erc-721 ERC-721 非代替性トークン(NFT)の基本標準規格です。 William Entriken, Dieter Shirley, Jacob Evans, Nastassia Sachs false false 2018 non-fungible Final
ERC-1155 erc-1155 ERC-1155 複数のトークンタイプを管理するマルチトークン標準です。 Witek Radomski, Andrew Cooke, Philippe Castonguay, James Therien, Eric Binet, Ronan Sandford true false 2018 flexible Final
ERC-998 erc-998 ERC-998 構成可能な非代替性トークンの標準規格です。 Matt Lockyer, Nick Mudge, Jordan Schalm, sebastian echeverry, Zainan Victor Zhou false true 2018 non-fungible Draft
ERC-6551 erc-6551 ERC-6551 トークンにスマートコントラクトウォレットを紐づける標準です。 Jayden Windle, Benny Giang, Steve Jang, Druzy Downs, Raymond Huynh, Alanah Lam, Wilkins Chung, Paul Sullivan, Auryn Macmillan, Jan-Felix Schwarz, Anton Bukov, Mikhail Melnik, Josh Weintraub, Rob Montgomery, vectorized, Víctor Martínez, Adrián Pajares false true 2023 non-fungible Draft
ERC-404 erc-404 ERC-404 準代替性トークンを実現する実験的な標準規格です。 ctrl, Acme (Pandora Labs) false false 2024 semi-fungible Experimental

NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)は、ブロックチェーン技術を用いてデジタル資産の唯一性と所有権を証明する仕組みです。イーサリアム上では、ERC-721を始めとする複数の標準規格が定義されており、それぞれが異なる特性とユースケースに対応しています。

ERC-721は2018年に正式に承認された最初のNFT標準で、デジタルアートやコレクターズアイテムの分野で広く採用されています。各トークンが一意の識別子を持ち、所有者の追跡や安全な転送機能を提供します。OpenSeaやBlurなどの主要マーケットプレイスでサポートされており、最も普及したNFT標準となっています。

ERC-1155は複数のトークンタイプを1つのスマートコントラクトで管理できる効率的な標準です。ゲーム業界で特に重宝されており、同一コントラクト内で通貨とアイテムの両方を扱えます。バッチ転送機能によりガスコストを大幅に削減できる点が大きな利点です。

近年ではERC-6551のような新たな標準も登場し、NFTにスマートコントラクトウォレットを紐づけることで、NFTが他の資産を所有したりdAppとインタラクトしたりできるようになりました。これにより、ゲームキャラクターが装備品を持ち歩くような、これまでにない資産の構成可能性が実現されています。