環境省は、国民の健康と生活環境を保全するため、大気汚染物質と水質汚染物質について環境基準を設定し、継続的なモニタリングを行っています。大気環境基準対象物質にはPM2.5やオゾン、二酸化窒素などが含まれ、水質汚染物質としては近年特に注目されている有機フッ素化合物(PFAS)が挙げられます。
大気汚染物質は、人の健康に直接影響を与えるだけでなく、生態系や気候変動にも影響を及ぼします。PM2.5は呼吸器系や循環器系の疾患を引き起こすことが知られており、オゾンは光化学スモッグの主原因物質となっています。これらの物質は、自動車排気ガスや工場からの排出、建設活動など様々な発生源から排出されています。
有機フッ素化合物(PFAS)は、難分解性・高蓄積性・長距離移動性を持つことから「永遠の化学物質」と呼ばれ、環境中に長期間残留します。PFOS、PFOA、PFHxSは化審法で第一種特定化学物質に指定され、製造や輸入が原則禁止されています。令和8年4月からは水道水質基準としてPFOSとPFOAの合計値に基準値が設定され、より厳格な管理が行われることになります。
これらの汚染物質に対する適切な規制とモニタリングは、持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みです。環境省の「そらまめ」システムによる大気質モニタリングや、PFASに対する総合的な調査・対策が進められています。