世界のコンテナ港ランキングは、国際貿易の動向を反映する重要な指標です。2024年のデータによると、世界の上位100港の合計取扱量は7億4,360万TEUとなり、前年比8%増という約10年ぶりの高い成長率を記録しました。この成長は、コロナ禍後の回復基調と消費者需要の増加を背景にしています。
上海港は15年連続で世界首位を維持し、2024年には5,150万TEUを記録して世界初の5,000万TEU突破という歴史的 milestoneを達成しました。中国の港は上位10位中6席を占め、その圧倒的な存在感を示しています。一方で、香港港は史上初めてトップ10から脱落し、マレーシアのバル港が代わりにランクインするなど、競争格局の変化も見られます。
アジア圏の優位性は揺るぎなく、上位100港のうちアジアの港が大部分を占めています。特に中国の港は世界のコンテナ取扱量の40%以上を担っており、「一帯一路」戦略の推進によりその地位はさらに強まっています。寧波・舟山港は11.3%という高い成長率を記録し、シンガポール港に迫る勢いを見せています。
新興市場の台頭も注目すべき動向です。ベトナムのホーチミン市港、インドのムンドラ港、モロッコのタンジェ・メッド港などが高い成長率を記録し、サプライチェーンの多角化が進む中で重要な役割を果たしています。特にタンジェ・メッド港は18.9%の成長を達成し、アフリカ大陸で唯一トップ20にランクインしました。
今後の展望としては、2024年の好調な推移が一服する可能性があります。Lloyd's Listは、関税の影響などにより2025年の港の成長率は2024年の7%から3%台に鈍化する可能性を指摘しています。一方で、自動化技術の導入と環境対策の推進は、港湾業界の競争力向上に向けた重要な課題となっています。