概要

研究分野分類

研究分野分類は、自然科学、社会科学、人文科学、工学などの学術分野を体系的に分類するための枠組みです。UNESCO、オーストラリア研究評議会(ARC)、ドイツ研究財団(DFG)など、各国の研究機関や国際機関が独自の分類体系を策定しています。これらの分類は、研究費の配分、学術評価、図書分類、データベース構築、国際的な研究比較などに広く利用されています。近年では、デジタル・ヒューマニティーズや計算社会科学などの学際領域の重要性が増し、従来の分類境界が柔軟化する傾向も見られます。

研究分野 学問分類 科学技術 学術研究 UNESCO ANZSRC
コード スラッグ 名称 概要 subFields
01 natural-sciences 自然科学 自然界の法則や現象を対象とする学問分野です。 [{"code":"01-01","name":"物理学"},{"code":"01-02","name":"化学"},{"code":"01-03","name":"生物学"},{"code":"01-04","name":"地球科学"},{"code":"01-05","name":"天文学"},{"code":"01-06","name":"数学"}]
02 social-sciences 社会科学 社会現象や人間の行動を対象とする学問分野です。 [{"code":"02-01","name":"経済学"},{"code":"02-02","name":"政治学"},{"code":"02-03","name":"社会学"},{"code":"02-04","name":"法学"},{"code":"02-05","name":"経営学"},{"code":"02-06","name":"心理学"}]
03 humanities 人文科学 人間の精神・文化・価値を対象とする学問分野です。 [{"code":"03-01","name":"文学"},{"code":"03-02","name":"歴史学"},{"code":"03-03","name":"哲学"},{"code":"03-04","name":"言語学"},{"code":"03-05","name":"宗教学"},{"code":"03-06","name":"芸術学"}]
04 engineering 工学 技術の開発と応用を目的とする学問分野です。 [{"code":"04-01","name":"機械工学"},{"code":"04-02","name":"電気工学"},{"code":"04-03","name":"土木工学"},{"code":"04-04","name":"化学工学"},{"code":"04-05","name":"情報工学"},{"code":"04-06","name":"材料工学"}]
05 medical-health-sciences 医学・保健学 人間の健康と疾病を対象とする学問分野です。 [{"code":"05-01","name":"医学"},{"code":"05-02","name":"歯学"},{"code":"05-03","name":"薬学"},{"code":"05-04","name":"看護学"},{"code":"05-05","name":"保健学"},{"code":"05-06","name":"獣医学"}]
06 agricultural-sciences 農学 生物資源と食品生産を対象とする学問分野です。 [{"code":"06-01","name":"農芸化学"},{"code":"06-02","name":"畜産学"},{"code":"06-03","name":"水産学"},{"code":"06-04","name":"林学"},{"code":"06-05","name":"食品科学"},{"code":"06-06","name":"園芸学"}]
07 interdisciplinary-fields 学際領域 複数の学問分野を横断する新興の研究領域です。 [{"code":"07-01","name":"環境科学"},{"code":"07-02","name":"情報科学"},{"code":"07-03","name":"認知科学"},{"code":"07-04","name":"データサイエンス"},{"code":"07-05","name":"バイオインフォマティクス"},{"code":"07-06","name":"神経科学"}]
08 formal-sciences 形式科学 抽象的な形式構造を対象とする学問分野です。 [{"code":"08-01","name":"論理学"},{"code":"08-02","name":"統計学"},{"code":"08-03","name":"情報理論"},{"code":"08-04","name":"計算理論"},{"code":"08-05","name":"確率論"},{"code":"08-06","name":"集合論"}]

研究分野分類は、人類が蓄積してきた知識を体系的に整理し、学術研究の発展を支える重要な枠組みです。自然科学、社会科学、人文科学という三大分類を基盤に、各国の研究機関や国際機関が独自の分類体系を策定しています。

学術研究の分類は、単なる知識の整理にとどまりません。研究費の配分、学術評価、図書分類、データベース構築、国際的な研究比較など、学術活動のあらゆる側面で活用されています。例えば、オーストラリア研究評議会(ARC)が採用するANZSRC分類は、研究助成金の審査や研究評価(ERA)に直接使用されており、研究者は自らの研究分野を適切なコードで分類することが求められます。

近年、学術研究のあり方自体も大きく変化しています。デジタル・ヒューマニティーズ、計算社会科学、データサイエンスなど、従来の学問分野の境界を越える学際領域の重要性が増しています。これらの新興分野は、複数の伝統的な学問分野の方法論や知見を統合的に活用し、複雑な現代社会の課題解決に取り組んでいます。このような変化に対応するため、分類体系も柔軟に更新され続けています。

研究分野の分類を理解することは、研究者にとっても一般の学習者にとっても有益です。自らの研究や学習が広い学術体系の中でどの位置づけにあるのかを把握することで、関連する他の分野との接続を発見し、より豊かな知的探究につなげることができるでしょう。