SI単位系(国際単位系、Système International d'Unités)は、科学、技術、商業の全分野で使用される国際的に標準化された測定単位の体系です。1960年の第11回国際度量衡総会で正式に採択され、以来世界中で最も広く使用されている単位系となっています。
この単位系は7つの基本単位を基礎として構成されています。長さを表すメートル(m)、質量を表すキログラム(kg)、時間を表す秒(s)、電流を表すアンペア(A)、熱力学温度を表すケルビン(K)、物質量を表すモル(mol)、そして光度を表すカンデラ(cd)です。これらの基本単位から、速度、力、圧力、エネルギーなどの物理量を表す組立単位が導出されます。
2019年5月20日に実施されたSI単位系の大幅な改訂は、測定科学の歴史において画期的な出来事でした。それ以前はキログラムが物理的な標準器(国際キログラム原器)に基づいて定義されていましたが、この改訂により全ての基本単位が物理定数に基づく定義となりました。これにより、単位の定義は時間と場所に依存せず、宇宙のどこでも同じ精度で再現可能な普遍的なものとなりました。測定の整合性と再現性が大幅に向上し、科学技術の更なる発展に貢献しています。
SI単位系は国際的な取引、科学研究、工業生産、日常生活のあらゆる場面で使用されており、世界経済と社会の円滑な機能を支える重要なインフラストラクチャとなっています。