気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、最大風速に基づく「強さ」と強風域の半径に基づく「大きさ」を別々に分類しています。この分類体系は、台風情報の発表や防災対策の基礎となる重要なものです。
「強さ」の階級は、最大風速が33 m/s以上で「強い」、44 m/s以上で「非常に強い」、54 m/s以上で「猛烈な」と表現されます。一方、「大きさ」の階級は、強風域(風速15 m/s以上の風が吹いている、または吹く可能性がある範囲)の半径が500 km以上で「大型」、800 km以上で「超大型」と表現されます。これらは独立した指標であり、強い台風が必ずしも大きいとは限らず、大きい台風が必ずしも強いとは限りません。
台風情報では、これらの分類を組み合わせて「大型で強い台風」や「超大型で非常に強い台風」などと表現します。ただし、強風域の半径が500 km未満の場合には大きさを表現せず、最大風速が33 m/s未満の場合には強さを表現しません。このため、「強い台風」と発表されている場合、その台風は強風域の半径が500 km未満で、最大風速は33 m/s以上44 m/s未満であることを示しています。
この階級分類は2000年に改定されました。それ以前は「弱い」「並の強さ」といった強さの表現や、「ごく小さい」「小型」「中型」といった大きさの表現も存在していましたが、1999年の玄倉川水難事故を教訓に、「弱い」という表現が防災上の誤解を与える可能性があるとして廃止されました。現在の分類体系は、いかなる台風も軽視せず、適切な防災対策を取ることを促すものとなっています。