UN/LOCODE(国際連合貿易輸送位置コード)は、1981年に国連欧州経済委員会(UNECE)によって設立された国際標準コード体系です。正式名称は「United Nations Code for Trade and Transport Locations」で、国際貿易における港湾、空港、鉄道ターミナル、道路ターミナル、郵便局などの地点を一意に識別するために使用されています。
コードはISO 3166-1に基づく国名コード2文字と、3文字の地点コードから構成される5文字形式を採用しています。例えば「JP TYO」は日本の東京、「US NYC」はアメリカのニューヨーク、「NL RTM」はオランダのロッテルダムを示します。現在では249の国・地域、10万超の地点をカバーしており、年2回の更新が行われています。
UN/LOCODEは単なる識別コードではなく、機能コードによって各地点の特性も表現できます。港(1)、鉄道ターミナル(2)、道路ターミナル(3)、空港(4)、郵便集配局(5)、内陸通関所(6)、固定輸送機能(7)、国境通過地点(B)の8種類の機能が定義されており、一つの地点が複数の機能を持つ場合も表現可能です。これにより、国際物流の計画や貿易書類の作成が効率化されています。
日本では日本貿易関係手続簡易化協会(JASTPRO)がNational Focal Pointとして登録されており、国内からの新規コード申請や更新対応を行っています。市区町村レベルの区域単位で、ヘボン式ローマ字表記によりコードが付与され、国際的な物流や貿易の標準化に貢献しています。