動物園・水族館は、世界各地の動物を飼育し、一般に観覧させることで教育・研究・保護・娯楽の4つの役割を果たす施設です。日本においては、公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)が中心となり、国内140施設(動物園91園、水族館49館)が加盟して、国際的な視野に立った自然や貴重な動物の保護に取り組んでいます。
動物園は陸上動物を中心に展示する施設で、日本最古の上野動物園(1882年開園)をはじめ、旭山動物園の「行動展示」など、各施設が独自の特色を持っています。一方、水族館は海や淡水に生息する水生動物を展示し、沖縄美ら海水族館や海遊館など世界最大級の施設が国内外から多くの観光客を集めています。また、サファリパークは動物園の一形態として、広大な敷地で動物を放し飼いし、車載や徒歩で自然に近い生態を観覧できるのが特徴です。
近年では、単なる動物の展示にとどまらず、生物多様性の保全や環境教育の重要性が高まっており、各施設はアニマルウェルフェア(動物の福祉)の観点から飼育環境の改善や、来場者への啓発活動を積極的に行っています。JAZAが定めた「JAZA将来構想2025」では、さらなる保護活動の強化と、次世代への自然理解の深化を目指しています。