フードロス削減は、生産から消費までの各段階で発生する食品の廃棄を減らすことを目的とした取り組みです。日本では年間約464万トンの食品ロスが発生しており、そのうち約半数は家庭から出ています。2019年に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、2030年までに2000年度比で半減する目標が掲げられています。
食品ロスを削減する第一歩は、賞味期限と消費期限の違いを正しく理解することです。賞味期限は「おいしく食べられる期限」であり、品質劣化が緩やかな食品に表示されます。期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。一方、消費期限は「安全に食べられる期限」であり、品質劣化が急速な食品に表示されます。これらを正しく理解することで、賞味期限切れを理由とした不必要な廃棄を防ぐことができます。
家庭で実践できる具体的な工夫として、冷凍保存の活用が挙げられます。余った野菜や肉類、調理済みの食品を小分けにして冷凍することで、必要な分だけ解凍でき、無駄を減らせます。この「冷凍貯金」は食費の節約にもつながります。また、週間の献立を計画し、買い物リストを作成することで衝動買いを防ぎ、残り物をリメイク料理にアレンジすることで食材を最後まで有効活用できます。企業や店舗でも賞味期限の延長や値引き販売などの取り組みが広がっており、家庭と社会が連携することで持続可能な食生活の実現を目指しています。