ISMN(International Standard Music Number、国際標準音楽作品番号)は、楽譜出版物を世界的に識別するための国際標準コードです。ISO 10957として標準化されており、13桁の数字から構成されています。このコードは原産国、出版社、楽譜の版を識別する機能を持ち、世界90カ国以上で使用されており、65カ国に公式エージェンシーが設置されています。
ISMNの構造は「979-0-XXX-XXXXX-X」の形式で、先頭の「979-0」はEAN接頭辞(音楽出版物を示す)、続く3〜7桁が出版社識別子、1〜5桁が作品識別子、最後の1桁がチェックディジットとなっています。この構造により、10億通りの異なる番号を付与できるため、世界中の楽譜を個別に識別することが可能です。また、ISMNはGTIN-13識別子として機能し、EAN-13バーコードにエンコードできるため、小売店での販売管理や在庫管理にも活用されています。
ISMNは出版社、楽譜販売店、図書館、作曲家、著作権管理団体など、楽譜に関わる全ての関係者にとって有用なツールです。出版社では生産管理や在庫管理、注文処理に利用され、販売店では会計や発注、電子POSシステムで活用されています。図書館では目録作成、貸出管理、館間貸借などに使用され、楽譜の流通と情報管理を効率化しています。日本ではJAPAN ISMN AgencyがISMNの割り当てを行っており、JIS X 0309として日本工業規格にも制定されています。