概要

オーガニック認証制度

オーガニック認証制度は、有機農産物や有機加工食品が定められた基準に適合していることを第三者機関が確認し、認証する制度です。日本の有機JAS制度、米国のUSDA Organic、欧州のEU Organicをはじめ、世界各国で独自の認証制度が運用されています。これらの制度は、化学肥料や化学合成農薬の不使用、遺伝子組換え技術の禁止、環境保全への配慮などを基準としており、消費者が安心して有機食品を選択できる仕組みを提供しています。

有機農業 有機JAS USDA Organic EU Organic 認証制度 食品安全 環境保全 持続可能農業
コード スラッグ 名称 概要 authority establishedYear region
JAS organic-jas 有機JAS(日本) 日本の有機農産物・有機食品の認証制度です。 農林水産省 2001 日本
USDA usda-organic USDA Organic(米国) 米国農務省が運用する有機認証制度です。 米国農務省(USDA)ナショナル・オーガニック・プログラム(NOP) 2002 アメリカ合衆国
EU eu-organic EU Organic(欧州連合) 欧州連合の有機食品認証制度です。 欧州委員会農業・農村開発総局 1991 欧州連合(EU27カ国)
COR canada-organic カナダ有機制度(COR) カナダの有機製品認証制度です。 カナダ食品検査庁(CFIA) 2009 カナダ
NASAA australia-organic NASAAオーガニック(オーストラリア) オーストラリアの主要な有機認証制度です。 NASAA(National Association for Sustainable Agriculture Australia) 1986 オーストラリア
BIO bio-siegel Bio Siegel(ドイツ) ドイツの国家有機マークです。 ドイツ連邦食品農業省(BMEL) 2001 ドイツ

オーガニック認証制度とは、農産物や食品が有機栽培・有機飼育の基準に適合していることを第三者機関が確認し、認証する制度です。日本の有機JAS制度をはじめ、米国のUSDA Organic、欧州のEU Organicなど、世界各国で独自の認証制度が運用されています。これらの制度は、化学肥料や化学合成農薬の不使用、遺伝子組換え技術の禁止、環境保全への配慮などを共通の基準としており、消費者が安心して有機食品を選択できる仕組みを提供しています。

日本の有機JAS制度は、2001年4月に日本農林規格法に基づき運用を開始しました。有機農産物、有機加工食品、有機畜産物、有機飼料の4分野で認証が行われ、定植前2年以上の化学肥料・化学合成農薬不使用、遺伝子組換え技術の禁止、放射線照射の禁止などが主な基準です。農林水産大臣に登録された第三者認証機関が審査・認証を行い、認証を受けた事業者は製品にJASマークを表示することができます。

米国のUSDA Organicは、1990年のオーガニック食品生産法に基づき、米国農務省のナショナル・オーガニック・プログラムが管理する認証制度です。栽培においては3年間の転換期間が必要で、遺伝子組換え作物やイオン照射、下水汚泥の使用が禁止されています。畜産では100%有機飼料の給与や放牧が義務付けられ、抗生物質や成長ホルモンの使用は禁止されています。表示カテゴリーは「100% Organic」「Organic」「Made with Organic」の3段階に分かれており、有機原料の含有率に応じて表示方法が異なります。

欧州連合のEU Organicは、2022年1月に施行された規則(EU)2018/848に基づく認証制度です。作物生産では2年から3年の転換期間、遺伝子組換え技術や合成農薬、化学肥料の使用禁止、輪作の義務付けが求められます。加工食品は有機原料95%以上で「organic」表示が可能で、EU有機ロゴの使用が義務付けられています。また、輸入品についてはTRACESシステムによる電子認証が必要となり、より厳格なトレーサビリティが要求されています。

これらの認証制度は、国際的な調和も進められています。日本は米国、カナダ、オーストラリア、スイス、ニュージーランド、イギリス、EUとの間で有機同等性協定を締結しており、相互の認証を承認しています。これにより、協定国間での有機製品の貿易が円滑に行えるようになっています。今後も、持続可能な農業の推進と消費者の信頼確保のため、各国の認証制度は進化し続けることが期待されます。