概要

各国の憲法

各国の憲法は、その国の政治体制や基本的人権の保障を定める最高法規です。アメリカ合衆国憲法(1788年)は世界最古の現行成文憲法であり、日本国憲法(1946年)は戦後民主主義の象徴として知られています。本データは、世界の主要国における現行憲法の名称と制定年を体系的に整理したものです。

憲法 法律 政治 歴史 国際比較 基本的人権
コード スラッグ 名称 概要 constitutionName yearEnacted yearEstablished
US united-states アメリカ合衆国 世界最古の現行成文憲法。 アメリカ合衆国憲法 1789 1788
NO norway ノルウェー ヨーロッパで2番目に古い現行成文憲法。 ノルウェー王国憲法 1814
NL netherlands オランダ ウィーン会議後に制定された憲法。 オランダ王国憲法 1815
BE belgium ベルギー オランダからの独立後に制定された憲法。 ベルギー憲法 1831
CA canada カナダ イギリス植民地による自治領形成時に制定。 カナダ憲法 1867 1867
LU luxembourg ルクセンブルク 普仏戦争後の永世中立国化を定めた憲法。 ルクセンブルク大公国憲法 1868
AU australia オーストラリア イギリス議会により制定された連邦憲法。 オーストラリア連邦憲法 1901 1900
MX mexico メキシコ ポルフィリオ・ディアス独裁政権崩壊後に制定。 メキシコ合衆国憲法 1917
AT austria オーストリア オーストリア第一共和国の憲法。 オーストリア連邦憲法 1920 1920
EE estonia エストニア ロシアからの独立後に制定された憲法。 エストニア共和国憲法 1922 1922
IE ireland アイルランド イギリスからの独立を宣言した憲法。 アイルランド共和国憲法 1937 1937
IS iceland アイスランド デンマークからの独立時に制定された憲法。 アイスランド共和国憲法 1944 1944
JP japan 日本 戦後民主主義の象徴として知られる憲法。 日本国憲法 1947 1946
IT italy イタリア 王政廃止後の共和制転換を定めた憲法。 イタリア共和国憲法 1948 1947
DE germany ドイツ 「永遠の条項」で人権を保障した基本法。 ドイツ連邦共和国基本法 1949 1949
IN india インド 世界最長の成文憲法。 インド憲法 1950 1950
DK denmark デンマーク ナチス占領からの解放後に全面改正された憲法。 デンマーク王国憲法 1953
FR france フランス 第五共和政を確立した憲法。 フランス第五共和國憲法 1958 1958
SE sweden スウェーデン 統治法から4つの基本法へ移行した憲法。 スウェーデン王国憲法 1975 1974
ES spain スペイン フランコ独裁政権終了後の民主化憲法。 スペイン憲法 1978 1978
PT portugal ポルトガル カーネーション革命後の民主化憲法。 ポルトガル共和国憲法 1976 1976
GR greece ギリシャ 軍事政権崩壊後の民主復帰憲法。 ギリシャ共和国憲法 1975 1975
CN china 中国 改革開放期に制定された現行憲法。 中華人民共和国憲法 1982 1982
BR brazil ブラジル 市民憲法と呼ばれる民主化憲法。 ブラジル連邦共和国憲法 1988 1988
KR south-korea 韓国 民主化運動の成果として制定された憲法。 大韓民国憲法 1988 1987
RU russia ロシア ソビエト連邦崩壊後に制定された憲法。 ロシア連邦憲法 1993 1993
CZ czech-republic チェコ チェコスロバキア分裂後に制定された憲法。 チェコ共和国憲法 1993 1992
FI finland フィンランド 1919年憲法を全面改正した現行憲法。 フィンランド共和国憲法 2000 1999
CH switzerland スイス 1848年憲法を体系化・整理した現行憲法。 スイス連邦憲法 2000 1999
PL poland ポーランド 共産政権崩壊後に制定された新憲法。 ポーランド共和国憲法 1997 1997
ZA south-africa 南アフリカ 人種隔離政策廃止後の新憲法。 南アフリカ共和国憲法 1997 1996
HU hungary ハンガリー 1949年憲法に代わる新基本法。 ハンガリー基本法 2012 2011
UK united-kingdom イギリス 単一の成文憲法を持たない不文憲法。 不文憲法(慣習憲法)

憲法とは、国家の基本的な組織と運営、そして国民の基本的な権利と義務を定める最高法規です。世界の憲法は、それぞれの国の歴史的背景や社会的状況を反映しながら、近代国家の基盤として発展してきました。

世界最古の現行成文憲法は、1788年に批准されたアメリカ合衆国憲法です。三権分立の原則を明確に定め、世界の憲法史に多大な影響を与えました。一方、日本国憲法は1946年に制定され、戦後民主主義の象徴として平和主義と基本的人権の尊重を掲げています。ドイツの基本法は1949年に制定され、ナチスの反省から「人間の尊厳」を不可侵の原則として定めました。

憲法の制定年を見ると、19世紀に制定されたものから21世紀に制定されたものまで幅広く存在します。古い憲法であっても、改正を重ねて現代に適応している場合もあれば、独裁政権崩壊や政権交代を機に新たに制定される場合もあります。例えば、スペインやポルトガル、ギリシャなどは1970年代に軍事政権や独裁政権からの民主化に伴い新憲法を制定しました。

特筆すべきは、イギリスのように単一の成文憲法を持たない「不文憲法」の国も存在することです。イギリスは1215年のマグナ・カルタや1689年の権利の章典などの歴史的文書、議会制定法、判例法、憲法慣習などから構成される独自の憲法体系を持っています。このように、憲法の形態は国によって多様であり、それぞれの国の伝統と価値観が反映されています。

現代において、憲法は単なる法律文書ではなく、その国の国民のアイデンティティと民主主義の象徴としての役割も担っています。世界の憲法を比較検討することは、異なる政治体制や価値観を理解する上で重要な視点を提供します。