陸上競技は、人類のもっとも基本的な身体能力である「走る・跳ぶ・投げる」を競う競技です。古代オリンピアの祭典に起源を持ち、現代では世界陸連(World Athletics/旧IAAF)が国際的に統括しています。日本では公益財団法人日本陸上競技連盟(JAAF)が国内競技を統括し、数多くの大会が開催されています。
オリンピックや世界陸上選手権では、男子24種目、女子24種目、男女混合1種目の合計49種目が実施されます。これらは大きく「トラック競技」「フィールド競技」「混成競技」「道路競技・競歩」の4つのカテゴリーに分類されます。トラック競技には短距離走、中距離走、長距離走、ハードル、障害走、リレーが含まれます。短距離走は100m、200m、400mで、爆発的なスピードと加速力が求められます。中距離走の800mと1500mは、スピードと持久力のバランスが重要です。長距離走の5000mと10000mは、高い有酸素能力とレース戦略が勝敗を分けます。
フィールド競技は「跳躍」と「投擲」に分かれます。跳躍種目には走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳があり、高さや距離を競います。投擲種目には砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投があり、それぞれ独自の器具を用いて遠さを競います。これらの種目では、技術とパワーの融合が世界記録を生み出しています。
混成競技は、男子の十種競技と女子の七種競技があります。十種競技は2日間にわたって100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m、110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500mを競います。七種競技も同様に2日間で100mハードル、走高跳、砲丸投、200m、走幅跳、やり投、800mを行います。多様な能力が求められる「陸上競技の王様」です。
道路競技にはマラソンと競歩があります。マラソンは42.195kmを道路で走り、極限の持久力と精神力が試されます。競歩は常に地面に足がついた状態で進む独特の歩行技術で競い、20kmと35kmの種目があります。2025年9月には東京で世界陸上競技選手権大会が開催され、世界頂点の選手たちが集結します。