概要

アレルギー物質の種類

アレルギー物質は、花粉、ダニ、食物、真菌、昆虫など多様な種類に分類されます。WHO/IUISアレルゲン命名小委員会による体系的な分類に基づき、分子レベルでの特性と臨床的意義が明らかにされています。日本では食品アレルギーに関して特定原材料8品目の表示義務があり、2025年4月からくるみの完全施行が始まりました。花粉アレルゲンは木本、草本、雑草の3大カテゴリーに分類され、ダニアレルゲンはDer pやDer fなどの主要アレルゲン群が知られています。

アレルギー アレルゲン 花粉症 ダニ 食物アレルギー 特定原材料 食品表示
コード スラッグ 名称 概要 カテゴリ
P01 tree-pollen 木本花粉 木本植物の花粉によるアレルギー物質です。 花粉アレルゲン
P02 grass-pollen 草本花粉 イネ科などの草本植物の花粉によるアレルギー物質です。 花粉アレルゲン
P03 weed-pollen 雑草花粉 雑草の花粉によるアレルギー物質です。 花粉アレルゲン
D01 house-dust-mite ダニ 室内塵に生息するダニによるアレルギー物質です。 室内アレルゲン
F01 milk 牛乳・乳製品に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F02 egg 卵に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F03 wheat 小麦 小麦に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F04 peanut 落花生(ピーナッツ) 落花生に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F05 shrimp えび えびに含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F06 crab かに かにに含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F07 buckwheat そば そばに含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F08 walnut くるみ くるみに含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F09 fish 魚に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F10 soybean 大豆 大豆に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F11 sesame ごま ごまに含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
F12 tree-nuts 木の実(ナッツ類) アーモンド、カシューナッツなどの木の実に含まれるアレルギー物質です。 食物アレルゲン
I01 insect-venom 昆虫毒 ミツバチ、スズメバチなどの毒によるアレルギー物質です。 動物性アレルゲン
I02 pet-dander ペットの皮膚垢 犬、猫などのペットの皮膚垢や唾液によるアレルギー物質です。 動物性アレルゲン
M01 mold カビ カビの胞子や菌糸によるアレルギー物質です。 真菌性アレルゲン
L01 latex ラテックス 天然ゴムラテックスに含まれるアレルギー物質です。 その他のアレルゲン

アレルギー物質(アレルゲン)とは、敏感な個体に対して異常な免疫反応を引き起こす物質の総称です。花粉、ダニ、食物、昆虫毒など多様な種類があり、WHO/IUISアレルゲン命名小委員会により体系的に分類されています。

花粉アレルゲンは大きく木本花粉、草本花粉、雑草花粉の3つに分類されます。日本ではスギ・ヒノキなどの木本花粉が2月から4月に飛散し、多くの人の花粉症の原因となっています。一方、ダニアレルゲンは室内塵に生息するイエダニやアメリカイエダニが主な原因で、Der p 1やDer f 1などの主要アレルゲンが80-90%の患者に感作を引き起こします。

食物アレルギーに関しては、国によって表示義務の品目が異なります。日本では2025年4月からくるみが特定原材料8品目に加わり、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生が表示義務対象となっています。アメリカFDAでは2025年1月のガイダンス更新により、乳と卵の定義が拡大され、木の実のリストも見直されました。これらの情報を正しく理解し、適切な予防策を講じることがアレルギー管理の第一歩となります。