アレルギー物質(アレルゲン)とは、敏感な個体に対して異常な免疫反応を引き起こす物質の総称です。花粉、ダニ、食物、昆虫毒など多様な種類があり、WHO/IUISアレルゲン命名小委員会により体系的に分類されています。
花粉アレルゲンは大きく木本花粉、草本花粉、雑草花粉の3つに分類されます。日本ではスギ・ヒノキなどの木本花粉が2月から4月に飛散し、多くの人の花粉症の原因となっています。一方、ダニアレルゲンは室内塵に生息するイエダニやアメリカイエダニが主な原因で、Der p 1やDer f 1などの主要アレルゲンが80-90%の患者に感作を引き起こします。
食物アレルギーに関しては、国によって表示義務の品目が異なります。日本では2025年4月からくるみが特定原材料8品目に加わり、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生が表示義務対象となっています。アメリカFDAでは2025年1月のガイダンス更新により、乳と卵の定義が拡大され、木の実のリストも見直されました。これらの情報を正しく理解し、適切な予防策を講じることがアレルギー管理の第一歩となります。